ゲーミングキーボードは、PCゲームをプレイする上で、マウスと並んで、重要な入力デバイスです。キーの反応の速さ、同時押し可能な数、激しい入力でも本体がズレない安定性など一般的なキーボードとは異なる点が多くあります。ここでは、ゲーミングキーボードの選び方とおすすめモデルを紹介していきます。
また、操作によるズレを防ぐため鉄板などで重量をアップしたり、マウスやヘッドセットを接続しやすくするためのUSBハブ機能、RGB LEDによるイルミネーション機能も備えています。
すべてのゲーミングキーボードにこれらの要素が当てはまるわけではありませんが、ゲームをより快適にプレイするためのスペックや機能が用意されています。
「荷重」とはキーを押すのに必要な重さです。一般的なキーボードで50~60g程度となっているのに対して、ゲーミングキーボードでは30~45g程度の軽いものが多くなっています。
これは反応をよくするためと長時間でのゲームプレイでも指が疲れないようにするためです。ただし、30gの軽いキースイッチは指を乗せるだけで反応してしまうことがあります。文字入力のときは、これが不便に感じることがあります。
また、製品によっては、薬指や小指で押すキーの付近だけ荷重を軽くした「変荷重」を採用しているものもあります。これは文字入力には便利ですが、FPSでは「A」「S」「D」「W」に指を置いてプレイするのが基本になるため、変荷重だと違和感を抱く場合があります。ゲームプレイが中心なら「等荷重」のほうがよいでしょう。
次は「アクチュエーションポイント」です。これは、キーを押したときに内部のスイッチがオフからオンに切り替わるポイントです。一般的なキースイッチでは2.2mm付近でオンになりますが、ゲーミングキーボードによっては1.5mm程度でオンになる製品もあります。高速入力が可能になる一方で、こちらも反応が敏感になるため、慣れが必要になります。
また、ゲーミングキーボードでは「Nキーロールオーバー」への対応をうたうものが多くあります。これは、すべてのキーが同時押しで認識可能というもの。現在のPCゲームではそこまで多くのキーを押すことはありませんが、それでも普通のタイピングと比べて複数のキーを同時に押す場面がよくあります。6キー以上の同時押しに対応しているものを選べば困ることはほとんどないでしょう。
押した時のフィードバックが弱く、連打を必要なシーンも多いゲームにはあまり向いていませんが、打鍵感がソフトで静音性が高いというメリットもあります。最近では、メカニカルのようなクリック感を追加したメンブレニカルというタイプも登場しています。
耐久性にも静音性に、あらゆる面で盤石と言えるキースイッチですが回路設計の難しさから価格が高く、ゲーミングキーボードの数が少ないのが難点です。
特定の操作を記録できるマクロキーを備えた製品もあります。失敗しやすい複雑な操作を1キーに割り当てられるのがメリットですが、マクロを禁止しているゲームもあるので注意が必要です。また、マクロ機能を実現するためのツールがゲームの不正な動作を防ぐためのアンチチートツールによって無効化させられることもあります。
最近増えているのがRGB LEDを内蔵する製品です。キー単位で発光を管理できるものや、音やゲームの状況に合わせて発光を変えられるものもあります。ゲームの勝敗に直接影響するものではありませんが、演出も楽しみたい人にはよいでしょう。
最後はUSBハブ機能です。マウスやUSB接続のヘッドセットを取り付けるのに便利です。また、アナログのオーディオ端子を備えている製品もあります。
26キーロールオーバーと同時押しへの対応も十分で、専用ツールで使わないキーの無効化も可能です。ファンクションキーをマクロキーとして使うこともできます。また、テンキーレス仕様なので置き場所を取らないのもポイントです。
全キー同時押し対応、USBハブ機能を搭載、一部キーの無効化といった機能を搭載。FPSやMOBAでよく使うキーには、滑り止め加工されたキーキャップが付属しており、好みで交換が可能となっています。
着脱式のパームレスト、マウスやヘッドセットの接続に便利なUSBハブ、同社のAura Syncと同期可能なバックライト、マクロなどの設定を保存可能なオンボードメモリ、Nキーロールオーバー、Windowsキーの無効化など機能も豊富です。
ゲームをプレイする上で十分な10キー同時認識が可能で、万が一飲み物をこぼしてしまっても丸洗いができるなど、手軽に扱えるのも魅力です。ゲームに不必要なキーを無効化する機能や音量やメディアプレーヤーの制御も可能となっています。
6ゾーンに分かれたRGB LEDバックライトも備えたゲーミングキーボードとしては低価格なのもポイントです。メンブレンのタッチが好きで、ゲームもプレイしたいなら注目の製品です。
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違い
ゲーミングキーボードと一般的なキーボードの違いはいくつかあります。押してすぐに反応するキースイッチの採用や、すべてのキーの同時押しに対応するNキーロールオーバーへの対応、特定の動作を記録できるマクロキーの搭載、誤操作を防ぐため一部のキーを無効化する機能など、キー周りが第一に挙げられます。また、操作によるズレを防ぐため鉄板などで重量をアップしたり、マウスやヘッドセットを接続しやすくするためのUSBハブ機能、RGB LEDによるイルミネーション機能も備えています。
すべてのゲーミングキーボードにこれらの要素が当てはまるわけではありませんが、ゲームをより快適にプレイするためのスペックや機能が用意されています。
キースイッチで大事なスペックとは?
現在のゲーミングキーボードにおいて、もっとも大きな違いを生み出しているのがキースイッチです。キースイッチにはさまざまな種類がありますが、注目すべきスペックが「荷重」と「アクチュエーションポイント」です。「荷重」とはキーを押すのに必要な重さです。一般的なキーボードで50~60g程度となっているのに対して、ゲーミングキーボードでは30~45g程度の軽いものが多くなっています。
これは反応をよくするためと長時間でのゲームプレイでも指が疲れないようにするためです。ただし、30gの軽いキースイッチは指を乗せるだけで反応してしまうことがあります。文字入力のときは、これが不便に感じることがあります。
また、製品によっては、薬指や小指で押すキーの付近だけ荷重を軽くした「変荷重」を採用しているものもあります。これは文字入力には便利ですが、FPSでは「A」「S」「D」「W」に指を置いてプレイするのが基本になるため、変荷重だと違和感を抱く場合があります。ゲームプレイが中心なら「等荷重」のほうがよいでしょう。
次は「アクチュエーションポイント」です。これは、キーを押したときに内部のスイッチがオフからオンに切り替わるポイントです。一般的なキースイッチでは2.2mm付近でオンになりますが、ゲーミングキーボードによっては1.5mm程度でオンになる製品もあります。高速入力が可能になる一方で、こちらも反応が敏感になるため、慣れが必要になります。
また、ゲーミングキーボードでは「Nキーロールオーバー」への対応をうたうものが多くあります。これは、すべてのキーが同時押しで認識可能というもの。現在のPCゲームではそこまで多くのキーを押すことはありませんが、それでも普通のタイピングと比べて複数のキーを同時に押す場面がよくあります。6キー以上の同時押しに対応しているものを選べば困ることはほとんどないでしょう。
赤軸や青軸のメカニカルスイッチ派? メンブレン派?
ゲーミングキーボードの特徴を決定付けるのは「キースイッチ」と言っても過言ではありません。大きく分類すると「メカニカル」と「メンブレン」が二大勢力と言えます。中でもメカニカルスイッチには、使用感が異なるさまざまな種類があります。ここでは、その代表的なものを紹介しましょう。メカニカル - リニア(赤軸)
ゲーミングキーボードでは定番と言えるのが「リニア」です。クリック感がなく、スッとスムーズに押し込めるのが特徴で、荷重45gのCherry MX Redが代表的なことから「赤軸」と呼ばれています。安価なゲーミングキーボードではCherry MX Redの仕様に近い中国メーカーの赤軸を採用していることがよくあります。メカニカル - タクタイル(茶軸)
もう一つの定番が「タクタイル」です。Cherry MX Brownに代表されることから「茶軸」と呼ばれています。キーを押していく途中で荷重が抜けるのが特徴で、リニアとは異なりクリック感があります。しっかり押した感覚を得られるため、高速入力よりも正確性を重視したい場合に向いています。メカニカル - クリッキー(青軸)
タクタイル系で、キーを押したときに「カチッ」と鳴るのが「クリッキー」です。Cherry MX Blueが代表的なので「青軸」と呼ばれています。荷重は50g程度と重めですが、しっかりとしたクリック感が心地よく、音でも入力が確かめられるため根強い人気があります。ただし、この音があるため、ボイスチャットをしながらのゲームプレイやネット配信には向いていません。メカニカル - スピード(銀軸)
入力速度を重視しているのがCherry MX Silverに代表され、「銀軸」とも呼ばれる「スピード」です。荷重が軽く、アクチュエーションポイントも浅いのが特徴です。基本的な構造はリニア(赤軸)と同じで、クリック感はありません。FPSなど入力速度を重視するゲームには向いていますが、押したつもりのないキーまで反応することもあるため慣れが必要です。メンブレン
「メンブレン」は膜という意味です。1枚のフィルム基板に接点や回路パターンを印刷して、スペーサなどを貼り合わせた構造になっており、安価に製造が可能です。押した時のフィードバックが弱く、連打を必要なシーンも多いゲームにはあまり向いていませんが、打鍵感がソフトで静音性が高いというメリットもあります。最近では、メカニカルのようなクリック感を追加したメンブレニカルというタイプも登場しています。
静電容量無接点
東プレのRealforceシリーズやPFUのHappy Hacking Keyboardで有名なスイッチ方式です。その名前の通り、静電容量の変化を非接触で感知して内部スイッチをオンと認識するため、軽く、極めてスムーズなキータッチを実現しています。耐久性にも静音性に、あらゆる面で盤石と言えるキースイッチですが回路設計の難しさから価格が高く、ゲーミングキーボードの数が少ないのが難点です。
マクロ、Windowsキー無効化などあると便利な機能たち
必須ではありませんが、ゲームをプレイする上で便利な機能を備えたゲーミングキーボードもあります。まずは、Windowsキーなど一部キーの無効化機能です。ゲームのプレイ中に誤ってWindowsキーを押したときに、スタートメニューが開いて、ゲームがストップするのを防止します。特定の操作を記録できるマクロキーを備えた製品もあります。失敗しやすい複雑な操作を1キーに割り当てられるのがメリットですが、マクロを禁止しているゲームもあるので注意が必要です。また、マクロ機能を実現するためのツールがゲームの不正な動作を防ぐためのアンチチートツールによって無効化させられることもあります。
最近増えているのがRGB LEDを内蔵する製品です。キー単位で発光を管理できるものや、音やゲームの状況に合わせて発光を変えられるものもあります。ゲームの勝敗に直接影響するものではありませんが、演出も楽しみたい人にはよいでしょう。
最後はUSBハブ機能です。マウスやUSB接続のヘッドセットを取り付けるのに便利です。また、アナログのオーディオ端子を備えている製品もあります。
ゲーミングキーボードのオススメ製品【2018年版】
ロジクール「PRO Tenkeyless Mechanical Gaming Keyboard」
数多くのゲーミングデバイスを手がけるロジクールの人気ゲーミングキーボードです。eスポーツアスリート向けで、キースイッチには同社独自のRomer-Gタクタイルを採用し、1.5mmと浅めの接点によって高速なキー入力を実現。7,000万回のキーストロークに耐えられると高い耐久性も備えます。26キーロールオーバーと同時押しへの対応も十分で、専用ツールで使わないキーの無効化も可能です。ファンクションキーをマクロキーとして使うこともできます。また、テンキーレス仕様なので置き場所を取らないのもポイントです。
- キースイッチ:Romer-Gタクタイル
- キーストローク:3.2㎜
- アクチュエーションポイント:1.5㎜
- 押下圧:45g
- 本体サイズ:W360×D153×H34.3mm
- 重量:980g
- 実売価格:10,000円前後
Razer「Huntsman」
プロゲーマーも愛用者が多いRazerブランドの最新キーボードが「Huntsman」です。光学センサーでスイッチのオンを検知するため、素早い反応を実現するキースイッチ「Razer Opto-Mechanical」を採用しています。荷重は45g、接点は1.5mmと軽くて浅めながら、クリック感のあるタクタイル仕様となっているのが魅力です。10キーロールオーバー、一部のキーを無効化するゲーミングモード、マクロキーも利用できるなど、必要な機能は一通りそろっています。- キースイッチ:Razer Opto-Mechanical
- キーストローク:非公開
- アクチュエーションポイント:1.5㎜
- 押下圧:45g
- 本体サイズ:非公開
- 重量:非公開
- 実売価格:19,000円前後
Corsair「K65 RGB RAPIDFIRE」
テンキーレスのゲーミングキーボードとして定番の製品です。キースイッチにはRGB LEDを内蔵するCherry MX Speed RGBを採用。これはいわゆるスピード軸で、荷重は45gですが、アクチュエーションポイントが1.2mmと非常に浅く、スピーディーな反応を求める人に向いてます。全キー同時押し対応、USBハブ機能を搭載、一部キーの無効化といった機能を搭載。FPSやMOBAでよく使うキーには、滑り止め加工されたキーキャップが付属しており、好みで交換が可能となっています。
- キースイッチ:Cherry MX Speed RGB
- キーストローク:3.4㎜
- アクチュエーションポイント:1.2㎜
- 押下圧:45g
- 本体サイズ:W355×D165×H37mm
- 重量:860g
- 実売価格:15,000円前後
ASUS「ROG Strix Flare」
グラフィックスカードやマザーボードでおなじみのゲーミングブランド「ROG」シリーズのハイエンドゲーミングキーボードです。Cherry MX Red RGB(赤軸)とCherry MX Blue RGB(青軸)の2バージョンを用意しており、キータッチの好みで選べるようになっています。着脱式のパームレスト、マウスやヘッドセットの接続に便利なUSBハブ、同社のAura Syncと同期可能なバックライト、マクロなどの設定を保存可能なオンボードメモリ、Nキーロールオーバー、Windowsキーの無効化など機能も豊富です。
- キースイッチ:Cherry MX Red RGB / Cherry MX Blue RGB
- キーストローク:4㎜(Red) / 4mm(Blue)
- アクチュエーションポイント:2㎜(Red) / 2.2㎜(Blue)
- 押下圧:45g(Red) / 60g(Blue)
- 本体サイズ:W454×D155×H31mm
- 重量:1,256g
- 実売価格:17,000円前後
バッファロー「BSKBUG500BK」
圧倒的な低価格でロングセラーになっているゲーミングキーボードです。キースイッチはメンブレンで目立った性能はありませんが、2,000万回の押下に耐えられるとあって。耐久性は申し分ありません。ゲームをプレイする上で十分な10キー同時認識が可能で、万が一飲み物をこぼしてしまっても丸洗いができるなど、手軽に扱えるのも魅力です。ゲームに不必要なキーを無効化する機能や音量やメディアプレーヤーの制御も可能となっています。
- キースイッチ:メンブレン
- キーストローク:4㎜
- アクチュエーションポイント:非公開
- 押下圧:非公開
- 本体サイズ:W448×D148×H39mm
- 重量:約765g
- 実売価格:2,000円前後
Cooler Master「MasterKeys Lite L」
キースイッチに、メンブレンながらメカニカルのような打鍵感を実現したCooler Master独自の「Mem-chanicalスイッチ」を採用するゲーミングキーボードです。26キーロールオーバーに対応し、Windowsキーの無効化といった機能も備えています。6ゾーンに分かれたRGB LEDバックライトも備えたゲーミングキーボードとしては低価格なのもポイントです。メンブレンのタッチが好きで、ゲームもプレイしたいなら注目の製品です。
- キースイッチ:Mem-chanicalスイッチ
- キーストローク:非公開
- アクチュエーションポイント:非公開
- 押下圧:50g
- 本体サイズ:W439×D129×H41mm
- 重量:約967g
- 実売価格:6,000円前後
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