NTTドコモから発売された、サムスン電子製の「Galaxy Feel2 SC-02L」(以下Galaxy Feel2)。コストパフォーマンスの高さで人気となった前機種の「Galaxy Feel」からディスプレーを5.6インチに大型化するなど、性能向上が図られている。
「docomo with」対象機種としても注目だ。「docomo with」は、NTTドコモ指定のスマートフォンに買い替えると毎月1500円の値引きが受けられるというサービス。前機種の初代Galaxy Feelはその対象機種として投入され、高い性能ながら格安スマホ並みの3万円台という価格で人気を集めた。その人気を引き継ぐことができるかどうか、実力をチェックしてみたい。
大きく進化したポイントの1つはディスプレーだ。Galaxy Feelは比率16:9の4.7インチ有機ELディスプレーを搭載していたが、Galaxy Feel2はフラッグシップモデルの「Galaxy S8」などと同様、比率18.5:9の縦長有機ELディスプレーを搭載し、サイズも5.6インチへと大幅にアップしている。横幅は70mmで3mmほど幅広くなったものの、片手での持ちやすさは維持している。
ディスプレーが大きく変わったのは、ベースモデル変更の影響が大きい。Galaxy Feelシリーズは、いずれもサムスン電子が海外で展開しているミドルクラスの「Galaxy A」シリーズをベースに開発されているが、Galaxy Feelがコンパクトな「Galaxy A3(2016)」をベースにしていたのに対して、Galaxy Feel2はより大型の「Galaxy A8(2018)」をベースにしているのだ。
唯一残念なのは、ディスプレーサイズは大きくなったものの、解像度がHD+(720×1480ピクセル)とあまり向上していないこと。同じdocomo withの新機種であるシャープ「AQUOS sense2 SH-01L」がフルHD+(2160x1080ピクセル)の高い解像度を誇るだけに、この点は改善してほしかったところだ。
また「食事」「夜景」など複数のモードを選ぶと被写体に応じて適切な撮影が可能。ただ最近ではAIで被写体を自動的に認識してくれる機種がミドルクラスのモデルにも広がりつつあるだけに、そうした機種のカメラに慣れてしまっていると物足りなさを感じてしまう部分ではある。
フロントカメラは、500万画素から1600万画素へと大幅に進化している。また新たに「Galaxy S8」や「Galaxy Note8」などのフラッグシップモデルと同様、顔にさまざまなエフェクトを施すことができる「ARスタンプ」や、自分の顔をアバターにしてSNSなどで共有できる「AR絵文字」も利用可能となった。より楽しく自分撮りできるようになった点は大きいだろう。
あくまでシングルカメラなので、デュアルカメラを搭載したモデルと比べると撮影の多彩さという意味ではやや物足りなさがあるが、他にもカメラをかざすと被写体を認識して調べてくれる「Bixby Vision」が搭載されるなど、カメラ機能全体がフラッグシップモデルに近づいている印象だ。
通信速度も大幅に向上している。Galaxy Feelが理論値で下り最大262.5Mbps・上り最大50Mbpsであったのに対し、Galaxy Feel2は下り最大500Mbps・上り最大75Mbpsになった。Wi-Fiは5GHz帯に対応しており、ミドルクラスのスマホとしては十分な通信性能を備えている。低価格のスマホでも動画やゲームを快適に楽しみたいという人に向いているだろう。
また充電用のUSB端子がMicroUSB(Type-B)から、急速に普及しつつあるUSB Type-Cになったのも大きな変化だ。ちなみにバッテリー容量は3000mAhと変わっていないが、同じクラスのモデルとしては標準的な容量であり、それほど不満を抱くことはないだろう。
生体認証は前機種同様に指紋センサーを搭載するが、ディスプレーサイズの大型化のためホームボタンがなくなったのに伴い、前面から背面へと移動している。新たにフロントカメラでの顔認証も利用可能になったが、立体で認識しているわけではないのでセキュリティーを重視するなら指紋認証を利用するほうがいいだろう。
たとえばGalaxy Feel2はIP68の防水・防塵性能を備えるほか、ワンセグも搭載。さらにFeliCaも搭載していて、おサイフケータイを利用できる。そしてもう1つ、重要なポイントがストラップホールである。これもストラップを装着したいニーズが強い日本市場向けにカスタマイズされた部分の1つで、Galaxy Feelから継続して備わっているものだ。こうした徹底したカスタマイズによる細かな配慮で安心して利用できる。海外メーカーの安価なスマートフォンで、ここまで日本市場向けの機能をカバーしたものは少ない。
しかしベースモデルを変更したためか、値段は初代Galaxy Feelから上がってしまっている。ドコモオンラインショップにおけるGalaxy Feel2の価格は4万2120円(税込み)と、4万円を超えている。Galaxy Feelの発売当初の価格が税込みで3万円台後半だっただけに、やや買いづらくなってしまった点は惜しい。
総じてGalaxy Feel2は、前モデルで高い評価を得た基本性能を一層強化しただけでなく、日本で使う上で欠かせない機能・性能もしっかりフォローしており、安心して使えるモデルに仕上がっている。docomo withで毎月の通信料はしっかり下げたいけれど、少しでも性能の高いスマートフォンが欲しいという人にお薦めしたい。
「docomo with」対象機種としても注目だ。「docomo with」は、NTTドコモ指定のスマートフォンに買い替えると毎月1500円の値引きが受けられるというサービス。前機種の初代Galaxy Feelはその対象機種として投入され、高い性能ながら格安スマホ並みの3万円台という価格で人気を集めた。その人気を引き継ぐことができるかどうか、実力をチェックしてみたい。
ベースモデルが変わり大画面に
Galaxy Feel2は、初代Galaxy Feelの特徴だったコストパフォーマンスの高さをしっかり継承しながら、大幅に性能を強化したモデルへと仕上がっている。大きく進化したポイントの1つはディスプレーだ。Galaxy Feelは比率16:9の4.7インチ有機ELディスプレーを搭載していたが、Galaxy Feel2はフラッグシップモデルの「Galaxy S8」などと同様、比率18.5:9の縦長有機ELディスプレーを搭載し、サイズも5.6インチへと大幅にアップしている。横幅は70mmで3mmほど幅広くなったものの、片手での持ちやすさは維持している。
ディスプレーが大きく変わったのは、ベースモデル変更の影響が大きい。Galaxy Feelシリーズは、いずれもサムスン電子が海外で展開しているミドルクラスの「Galaxy A」シリーズをベースに開発されているが、Galaxy Feelがコンパクトな「Galaxy A3(2016)」をベースにしていたのに対して、Galaxy Feel2はより大型の「Galaxy A8(2018)」をベースにしているのだ。
唯一残念なのは、ディスプレーサイズは大きくなったものの、解像度がHD+(720×1480ピクセル)とあまり向上していないこと。同じdocomo withの新機種であるシャープ「AQUOS sense2 SH-01L」がフルHD+(2160x1080ピクセル)の高い解像度を誇るだけに、この点は改善してほしかったところだ。
「AR絵文字」も使えるようになったカメラ
もう1つ、Galaxy Feelから大きく進化したポイントはカメラである。メインカメラの画素数は1600万画素でGalaxy Feelと同じだが、レンズのF値が1.9から1.7となり、より暗い場所でも明るく撮影できるようになった。また「食事」「夜景」など複数のモードを選ぶと被写体に応じて適切な撮影が可能。ただ最近ではAIで被写体を自動的に認識してくれる機種がミドルクラスのモデルにも広がりつつあるだけに、そうした機種のカメラに慣れてしまっていると物足りなさを感じてしまう部分ではある。
フロントカメラは、500万画素から1600万画素へと大幅に進化している。また新たに「Galaxy S8」や「Galaxy Note8」などのフラッグシップモデルと同様、顔にさまざまなエフェクトを施すことができる「ARスタンプ」や、自分の顔をアバターにしてSNSなどで共有できる「AR絵文字」も利用可能となった。より楽しく自分撮りできるようになった点は大きいだろう。
あくまでシングルカメラなので、デュアルカメラを搭載したモデルと比べると撮影の多彩さという意味ではやや物足りなさがあるが、他にもカメラをかざすと被写体を認識して調べてくれる「Bixby Vision」が搭載されるなど、カメラ機能全体がフラッグシップモデルに近づいている印象だ。
性能面も大幅に進化、顔認証にも対応
ベースモデルの変化は性能にも大きな影響を与えている。チップセットはサムスン独自の「Exynos 7870」から「Exynos 7885」へ、メモリー(RAM)は3GBから4GBへとスペックアップしており、docomo with対応端末の中ではかなり高い性能を誇っている。通信速度も大幅に向上している。Galaxy Feelが理論値で下り最大262.5Mbps・上り最大50Mbpsであったのに対し、Galaxy Feel2は下り最大500Mbps・上り最大75Mbpsになった。Wi-Fiは5GHz帯に対応しており、ミドルクラスのスマホとしては十分な通信性能を備えている。低価格のスマホでも動画やゲームを快適に楽しみたいという人に向いているだろう。
また充電用のUSB端子がMicroUSB(Type-B)から、急速に普及しつつあるUSB Type-Cになったのも大きな変化だ。ちなみにバッテリー容量は3000mAhと変わっていないが、同じクラスのモデルとしては標準的な容量であり、それほど不満を抱くことはないだろう。
生体認証は前機種同様に指紋センサーを搭載するが、ディスプレーサイズの大型化のためホームボタンがなくなったのに伴い、前面から背面へと移動している。新たにフロントカメラでの顔認証も利用可能になったが、立体で認識しているわけではないのでセキュリティーを重視するなら指紋認証を利用するほうがいいだろう。
「日本仕様」はしっかりカバー、値段はやや高めに
一方で初代Galaxy Feelから変わっていないのは、日本市場に向けたカスタマイズの徹底ぶりである。初代Galaxy Feelは単にコストパフォーマンスが良いだけでなく、日本市場に向けた独自のカスタマイズによる安心感が人気要因となっていただけに、今回のモデルでもその辺りは徹底しているようだ。たとえばGalaxy Feel2はIP68の防水・防塵性能を備えるほか、ワンセグも搭載。さらにFeliCaも搭載していて、おサイフケータイを利用できる。そしてもう1つ、重要なポイントがストラップホールである。これもストラップを装着したいニーズが強い日本市場向けにカスタマイズされた部分の1つで、Galaxy Feelから継続して備わっているものだ。こうした徹底したカスタマイズによる細かな配慮で安心して利用できる。海外メーカーの安価なスマートフォンで、ここまで日本市場向けの機能をカバーしたものは少ない。
しかしベースモデルを変更したためか、値段は初代Galaxy Feelから上がってしまっている。ドコモオンラインショップにおけるGalaxy Feel2の価格は4万2120円(税込み)と、4万円を超えている。Galaxy Feelの発売当初の価格が税込みで3万円台後半だっただけに、やや買いづらくなってしまった点は惜しい。
総じてGalaxy Feel2は、前モデルで高い評価を得た基本性能を一層強化しただけでなく、日本で使う上で欠かせない機能・性能もしっかりフォローしており、安心して使えるモデルに仕上がっている。docomo withで毎月の通信料はしっかり下げたいけれど、少しでも性能の高いスマートフォンが欲しいという人にお薦めしたい。
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