家で使うだけならラップトップはもういらない。
タブレット歴はKindle Fireのみ。Kindle Fireも、最近では『キングダム』か『進撃の巨人』を読むだけで、たまに、小説や頭の硬そうな新書を読みはするものの、デジタル積ん読が増えゆくばかり。
iPadの購入を検討したことは何度もありますが、結局は買わず、ずるずると何年も来てしまいました。タブレットは縁遠い存在でしたが、新型iPad Proの発表会はそんなぼくにとってもセンセーショナルなものでした。
100枚以上のレイヤーを重ねたPhotoshopによる写真編集、バスケのゲーム、ARアプリのデモ。そのパワフルな動きを見ていたら、ブラウザでの作業と画像編集が多くを占めるぼくにとって、いま使っているラップトップとほとんど変わらずに使えるんじゃないか?なんて思っちゃったわけです。
ということで、iPad Proを1カ月ちょい、自分の生活の中に取り入れてレビューしてみました。
率直に言って、仕事のかなりの部分はiPad Proでこなせるし、仕事以外のシーンでは、ラップトップの必要性をまったく感じなくなるほどの破壊力でした。
仕事で使えるか=100%はムリ。でも意外と使える
普段仕事の打ち合わせには、MacBook Pro13インチを持っていってました。ただメモを取ったり、調べものをする程度がほとんどなのにです。まったく使わない日なんかは、歩くことが修行と化します。こんなにテクノロジーが発達した現代で、まるで鉄アレイのように重たいラップトップを持ち運ぶことに辟易していたんですよね。
それがiPad Proになって劇的に変わりました。軽いのは正義です。でもそれだけじゃないです。重要なのはそんなに軽いのに、ラップトップでやっていたライトな作業がiPad Proですべてまかなえてしまうことなんです。
PDFや資料作成、メモだってなんのその。特に新型iPad Proの機能をブーストしてくれるのが、Smart Keyboard Folioです。キーの押し心地も気持ちよくて、ラップトップのキーボードの気持ち良さに近づいてきた感じ。ペタペタ音はしますが、よくあるチープなタブレット用キーボードっぽさはありません。
米GizのAlex Cranzのレビューでは、「高い上にダメダメなSmart Keyboard Folioですべて台無し」なんて書かれてましたけどね、「いや、ちょっと待てよ」って感じです。MacBook Proと比べてもほとんど違和感がなく、かなり使いやすかった。むしろ、Smart Keyboard Folioがなければ、iPad Proの評価はまったく逆のものになっていた可能性さえあります。iPad Proにはマストアイテムです。
と、ここまで持ち上げといて恐縮なんですけど、iPad Proはフルに仕事で使えるかと言われると、それはNOです。まだ無理です。そこはAlexに同意。
ぼくの場合でいうと、ギズモードの記事の入稿ツールが一部iOSに対応していないため、すべての仕事をラップトップからiPad Proに置き換えることはできませんでした。ほんの少しの作業のためにラップトップを使わなければいけないのは、もどかしかった。
ただ、逆に言えば、使えないのはそこだけ。 というかそこまで仕事で使えるとも思っていなかったので、「意外と仕事でも使えることが多いな」といった印象でした。なので、「フルに仕事で使えないのか…」なんて残念がる必要はないです。メールも資料作りも、チャットも調べものも、写真編集も、原稿を書くのだって余裕です。想像してみてください。それ以外なにしてます?
バッテリー持ちも十分満足行くもので、2日〜3日に一回充電する程度。それによる安心感はかなりあって、たとえバッテリー残量が60%であっても、外に持ち出して3〜4時間くらい作業するなんて屁でもない感じです。モバイルバッテリーも必要なしです。一応は持っていきますけどね。一応は。
Face IDは好き。賢い
Face IDも良好で、本体の向きが縦でも横でも認証できるのは大きいです。ぼくはキーボードとセットで持ち歩いているので8割は横置きで使いますが、ロック解除にストレスなし。あとは、部屋の明かりを消した状態の真っ暗な部屋でも、ロック解除ができるのも地味ですがポイントは高いですね。深夜のYouTube視聴がはかどります。
ただ、Face IDにも戸惑うところがあります。
iPad Proを持ったとき、ぱっと見て上下どちらにインカメラがあるかがわからないんです。ホームボタンはなくなったし、iPhone XSやMaxのようにノッチもないので、ディスプレイだけ見ても、どこにカメラがあるのかがわからない。
でも、Appleはさすがにそれを見越していて、ロック画面上には、「下を向いてください」とか「カメラを覆っています」なんてちゃんとガイドを表示してくれます。賢い。反対側を見てるのちゃんとわかってる。
写真のモチベーションが上がる
写真管理のしやすさも素晴らしくて、ギズでも実験しましたが、SDカードリーダーを使ってデータ読み込みをしたときのサムネイル表示とデータ転送がとにかく早いです。取り込みたくない不要な写真をいち早くサムネイルで確認できて除外できるので、写真管理のストレスがかなり減ります。
カメラメーカーのアプリを使って、BluetoothやWi-Fiを使う選択肢もありますが、ケーブルを指しただけで、純正のカメラアプリがすぐ立ち上がる気軽さもあって、結局はSDカードリーダーによる読み込み一択になりました。
撮影してすぐiPad Proに取り込んで、ちゃちゃっと編集して、AirDropで友人に送る。iPhoneでもできるんですけどね。写真管理をするデバイスを一本化したいので、iPad Proでそれが気軽に、かつハイスピードでできるのは使っていて気持ちよかったです。
あとはiPad Proの大きな画面で自分の撮影した写真を見ると、上手くなったような気がするのも写真好きにはメリットを感じる部分。自分で撮影した写真を紙に印刷すると愛着がすごく湧きますが、それと同じように写真に対するモチベーションが上がります。
写真編集の部分でいえば、フルのPhotoshopは2019年に来ます。ということは、iPad Proの写真管理にはまだまだポテンシャルがあるってことです。
デカいことは長所でも短所でもある
ただ、iPad Proには欠点があります。
ベゼルが狭くなったことにより、ディスプレイにインパクトが出ました。動画視聴も没入感があるのは大きなメリットです。ただ、使う場所によっては、そのインパクトのあるディスプレイが「周りからも見えているんじゃないか」と気になってしまうんです。
特に感じたのは「電車の中」です。
今回メインで使っていた12.9インチに関しては、電車の中で動画を見たりメールをしたりすると、周りの目が気になることがしばしばありました。端から端までディスプレイがあるわけですから、隣に座っているひとにも見られてるんじゃないかと勘ぐってしまい、落ち着かず。
まあ12.9インチのタブレットを電車の中で使うこと自体間違っているのかもしれないですけどね。でも11インチのiPad Proでも同様でした。結局はiPhoneを選ぶことが多かったです。デバイスは場所で使い分けるべきってことです。
そして、もうひとつ想定外だったのは、Kindleの代わりに漫画を読むデバイスとしても使おうと思っていたんですけど、iPad Proだと本を読む気になれなかったんです。漫画を読むには重すぎたんです。こちらも11インチのiPad Proでも試しましたがダメでした…。なので、いまだに漫画を読むときはKindle Fireを使ってます。まさかiPad ProのレビューでKindleの価値に改めて気付くとは。
Apple Pencilは…、いらないかな
第2世代Apple Pencil、全力でおススメできるかと言われると「うーん…」という感じです。というのも、やっぱり字を書くだけだと、必要性を感じないんですよね。Apple Pencilを活かすのはやはり「絵」です。でも、美術の成績が5段階で2だったぼくには、その使い方は縁遠いものです。
1カ月に渡ってレビューする中で、一番使い勝手が良かったのが、手の届かないところにあるティッシュを近くに寄せることくらい。もはやiPad Proで使うよりも孫の手的な使い方のほうにメリットを感じてました。そんな横着するときに使うくらいで1万4500円(税別)は贅沢だなと。なので、絵を描かないのであればなくてもいいです。
でも、充電方式がマグネット式に変わったことは大賛成です。iPad本体のLightning端子にペンを刺すなんて、旧時代のものです。そんな充電方法はないだろと。ペン折れるだろうと。
マグネットになって良かったことといえば、昔のモデルで頻繁にあったApple Pencilの電池切れがレビュー中は一度もありませんでした。家族がiPadの第6世代と旧Apple Pencilを使っているんですが、毎回Apple Pencilを使うときに充電をしています。それがやっぱり面倒そうなんですよ。
それがなくなるのは一つの、大きな進化です。第2世代のApple Pencilは、充電を意識することもなく、いい意味で「ペン」になりました。
ただ、マグネットも完璧かというと、そうではなかったです。というのも、iPad Proにつけたままカバンの中に入れると確実にApple Pencilはどこかにいきます。磁力が弱いわけではないんですけど、それなりの力がかかると外れます。iPad Proをカバンから取り出すときに、いちいちペンを探さなければいけないのは、面倒です。AirPodsしかり、Apple Pencilしかり、Appleはモノをなくさせたいのかな?
いろいろ言ってますけど、絵のセンスが絶望的にないひとにはApple Pencilは宝の持ち腐れってことです。
グッバイ、マイラップトップ
もしタブレットに縁がなかったひとも、iPad Proは絶対に触れるべきです。
先ほども書きましたけど、すべての仕事がiPad Proでできるかと言われると、それは難しい。でも、家でネットサーフィンをしたり、動画を見たり、ブログを書いたり、趣味の写真の管理や動画編集をする程度であれば、今後はラップトップを買う必要はまったくありません。仕事でも80%以上はiPad Proでできます。
なので、仕事じゃなくて、家で使うラップトップをいま現在探しているひとがいたら、全力でiPad Proをオススメします。「もうラップトップいらないよー」って。だって同じ作業するのに、iPad Proよりも重いラップトップを選択する意味なんて皆無ですもの。
もはや、いまラップトップを選ぶことは、AT車がほとんどの現代において、MT車に乗るような感覚に近いのかなと。「What’s a computer?」とはよく言ったものです。
iPad Proのレビューを始めてからは、家で使っているMacBook Airは、どこかでホコリかぶって眠ってます。「Where is my computer?」って感じです。
一番安い11インチ、64GBのWi-Fiモデルでも、Apple PencilやSmart Keyboard Folioを揃えると13万オーバーです。値段だけ見ると安いとは言えない、というか購入するには気合が必要な額ですが、新しいiPhoneを買うくらいだったら、古いiPhoneで我慢して、iPad Proを買うほうが満足感高いと思います。特にこれまでiPadを使っていなかったならなおさらです。
11インチと12.9インチ、どちらを買うか迷ったら、画を描くならApple Pencilと12.9インチiPad Pro、絵は描かないけど、キーボードカタカタするならSmart Keyboard Folioと11インチって感じでしょうか。
ということで、これを書き上げる前に自腹でiPad Proを買ってしまいました。
ちなみに選んだのは、11インチ。やっぱり12.9インチはちと大きすぎました。
タブレット歴はKindle Fireのみ。Kindle Fireも、最近では『キングダム』か『進撃の巨人』を読むだけで、たまに、小説や頭の硬そうな新書を読みはするものの、デジタル積ん読が増えゆくばかり。
iPadの購入を検討したことは何度もありますが、結局は買わず、ずるずると何年も来てしまいました。タブレットは縁遠い存在でしたが、新型iPad Proの発表会はそんなぼくにとってもセンセーショナルなものでした。
100枚以上のレイヤーを重ねたPhotoshopによる写真編集、バスケのゲーム、ARアプリのデモ。そのパワフルな動きを見ていたら、ブラウザでの作業と画像編集が多くを占めるぼくにとって、いま使っているラップトップとほとんど変わらずに使えるんじゃないか?なんて思っちゃったわけです。
ということで、iPad Proを1カ月ちょい、自分の生活の中に取り入れてレビューしてみました。
率直に言って、仕事のかなりの部分はiPad Proでこなせるし、仕事以外のシーンでは、ラップトップの必要性をまったく感じなくなるほどの破壊力でした。
仕事で使えるか=100%はムリ。でも意外と使える
普段仕事の打ち合わせには、MacBook Pro13インチを持っていってました。ただメモを取ったり、調べものをする程度がほとんどなのにです。まったく使わない日なんかは、歩くことが修行と化します。こんなにテクノロジーが発達した現代で、まるで鉄アレイのように重たいラップトップを持ち運ぶことに辟易していたんですよね。
それがiPad Proになって劇的に変わりました。軽いのは正義です。でもそれだけじゃないです。重要なのはそんなに軽いのに、ラップトップでやっていたライトな作業がiPad Proですべてまかなえてしまうことなんです。
PDFや資料作成、メモだってなんのその。特に新型iPad Proの機能をブーストしてくれるのが、Smart Keyboard Folioです。キーの押し心地も気持ちよくて、ラップトップのキーボードの気持ち良さに近づいてきた感じ。ペタペタ音はしますが、よくあるチープなタブレット用キーボードっぽさはありません。
米GizのAlex Cranzのレビューでは、「高い上にダメダメなSmart Keyboard Folioですべて台無し」なんて書かれてましたけどね、「いや、ちょっと待てよ」って感じです。MacBook Proと比べてもほとんど違和感がなく、かなり使いやすかった。むしろ、Smart Keyboard Folioがなければ、iPad Proの評価はまったく逆のものになっていた可能性さえあります。iPad Proにはマストアイテムです。
と、ここまで持ち上げといて恐縮なんですけど、iPad Proはフルに仕事で使えるかと言われると、それはNOです。まだ無理です。そこはAlexに同意。
ぼくの場合でいうと、ギズモードの記事の入稿ツールが一部iOSに対応していないため、すべての仕事をラップトップからiPad Proに置き換えることはできませんでした。ほんの少しの作業のためにラップトップを使わなければいけないのは、もどかしかった。
ただ、逆に言えば、使えないのはそこだけ。 というかそこまで仕事で使えるとも思っていなかったので、「意外と仕事でも使えることが多いな」といった印象でした。なので、「フルに仕事で使えないのか…」なんて残念がる必要はないです。メールも資料作りも、チャットも調べものも、写真編集も、原稿を書くのだって余裕です。想像してみてください。それ以外なにしてます?
バッテリー持ちも十分満足行くもので、2日〜3日に一回充電する程度。それによる安心感はかなりあって、たとえバッテリー残量が60%であっても、外に持ち出して3〜4時間くらい作業するなんて屁でもない感じです。モバイルバッテリーも必要なしです。一応は持っていきますけどね。一応は。
Face IDは好き。賢い
Face IDも良好で、本体の向きが縦でも横でも認証できるのは大きいです。ぼくはキーボードとセットで持ち歩いているので8割は横置きで使いますが、ロック解除にストレスなし。あとは、部屋の明かりを消した状態の真っ暗な部屋でも、ロック解除ができるのも地味ですがポイントは高いですね。深夜のYouTube視聴がはかどります。
ただ、Face IDにも戸惑うところがあります。
iPad Proを持ったとき、ぱっと見て上下どちらにインカメラがあるかがわからないんです。ホームボタンはなくなったし、iPhone XSやMaxのようにノッチもないので、ディスプレイだけ見ても、どこにカメラがあるのかがわからない。
でも、Appleはさすがにそれを見越していて、ロック画面上には、「下を向いてください」とか「カメラを覆っています」なんてちゃんとガイドを表示してくれます。賢い。反対側を見てるのちゃんとわかってる。
写真のモチベーションが上がる
写真管理のしやすさも素晴らしくて、ギズでも実験しましたが、SDカードリーダーを使ってデータ読み込みをしたときのサムネイル表示とデータ転送がとにかく早いです。取り込みたくない不要な写真をいち早くサムネイルで確認できて除外できるので、写真管理のストレスがかなり減ります。
カメラメーカーのアプリを使って、BluetoothやWi-Fiを使う選択肢もありますが、ケーブルを指しただけで、純正のカメラアプリがすぐ立ち上がる気軽さもあって、結局はSDカードリーダーによる読み込み一択になりました。
撮影してすぐiPad Proに取り込んで、ちゃちゃっと編集して、AirDropで友人に送る。iPhoneでもできるんですけどね。写真管理をするデバイスを一本化したいので、iPad Proでそれが気軽に、かつハイスピードでできるのは使っていて気持ちよかったです。
あとはiPad Proの大きな画面で自分の撮影した写真を見ると、上手くなったような気がするのも写真好きにはメリットを感じる部分。自分で撮影した写真を紙に印刷すると愛着がすごく湧きますが、それと同じように写真に対するモチベーションが上がります。
写真編集の部分でいえば、フルのPhotoshopは2019年に来ます。ということは、iPad Proの写真管理にはまだまだポテンシャルがあるってことです。
デカいことは長所でも短所でもある
ただ、iPad Proには欠点があります。
ベゼルが狭くなったことにより、ディスプレイにインパクトが出ました。動画視聴も没入感があるのは大きなメリットです。ただ、使う場所によっては、そのインパクトのあるディスプレイが「周りからも見えているんじゃないか」と気になってしまうんです。
特に感じたのは「電車の中」です。
今回メインで使っていた12.9インチに関しては、電車の中で動画を見たりメールをしたりすると、周りの目が気になることがしばしばありました。端から端までディスプレイがあるわけですから、隣に座っているひとにも見られてるんじゃないかと勘ぐってしまい、落ち着かず。
まあ12.9インチのタブレットを電車の中で使うこと自体間違っているのかもしれないですけどね。でも11インチのiPad Proでも同様でした。結局はiPhoneを選ぶことが多かったです。デバイスは場所で使い分けるべきってことです。
そして、もうひとつ想定外だったのは、Kindleの代わりに漫画を読むデバイスとしても使おうと思っていたんですけど、iPad Proだと本を読む気になれなかったんです。漫画を読むには重すぎたんです。こちらも11インチのiPad Proでも試しましたがダメでした…。なので、いまだに漫画を読むときはKindle Fireを使ってます。まさかiPad ProのレビューでKindleの価値に改めて気付くとは。
Apple Pencilは…、いらないかな
第2世代Apple Pencil、全力でおススメできるかと言われると「うーん…」という感じです。というのも、やっぱり字を書くだけだと、必要性を感じないんですよね。Apple Pencilを活かすのはやはり「絵」です。でも、美術の成績が5段階で2だったぼくには、その使い方は縁遠いものです。
1カ月に渡ってレビューする中で、一番使い勝手が良かったのが、手の届かないところにあるティッシュを近くに寄せることくらい。もはやiPad Proで使うよりも孫の手的な使い方のほうにメリットを感じてました。そんな横着するときに使うくらいで1万4500円(税別)は贅沢だなと。なので、絵を描かないのであればなくてもいいです。
でも、充電方式がマグネット式に変わったことは大賛成です。iPad本体のLightning端子にペンを刺すなんて、旧時代のものです。そんな充電方法はないだろと。ペン折れるだろうと。
マグネットになって良かったことといえば、昔のモデルで頻繁にあったApple Pencilの電池切れがレビュー中は一度もありませんでした。家族がiPadの第6世代と旧Apple Pencilを使っているんですが、毎回Apple Pencilを使うときに充電をしています。それがやっぱり面倒そうなんですよ。
それがなくなるのは一つの、大きな進化です。第2世代のApple Pencilは、充電を意識することもなく、いい意味で「ペン」になりました。
ただ、マグネットも完璧かというと、そうではなかったです。というのも、iPad Proにつけたままカバンの中に入れると確実にApple Pencilはどこかにいきます。磁力が弱いわけではないんですけど、それなりの力がかかると外れます。iPad Proをカバンから取り出すときに、いちいちペンを探さなければいけないのは、面倒です。AirPodsしかり、Apple Pencilしかり、Appleはモノをなくさせたいのかな?
いろいろ言ってますけど、絵のセンスが絶望的にないひとにはApple Pencilは宝の持ち腐れってことです。
グッバイ、マイラップトップ
もしタブレットに縁がなかったひとも、iPad Proは絶対に触れるべきです。
先ほども書きましたけど、すべての仕事がiPad Proでできるかと言われると、それは難しい。でも、家でネットサーフィンをしたり、動画を見たり、ブログを書いたり、趣味の写真の管理や動画編集をする程度であれば、今後はラップトップを買う必要はまったくありません。仕事でも80%以上はiPad Proでできます。
なので、仕事じゃなくて、家で使うラップトップをいま現在探しているひとがいたら、全力でiPad Proをオススメします。「もうラップトップいらないよー」って。だって同じ作業するのに、iPad Proよりも重いラップトップを選択する意味なんて皆無ですもの。
もはや、いまラップトップを選ぶことは、AT車がほとんどの現代において、MT車に乗るような感覚に近いのかなと。「What’s a computer?」とはよく言ったものです。
iPad Proのレビューを始めてからは、家で使っているMacBook Airは、どこかでホコリかぶって眠ってます。「Where is my computer?」って感じです。
一番安い11インチ、64GBのWi-Fiモデルでも、Apple PencilやSmart Keyboard Folioを揃えると13万オーバーです。値段だけ見ると安いとは言えない、というか購入するには気合が必要な額ですが、新しいiPhoneを買うくらいだったら、古いiPhoneで我慢して、iPad Proを買うほうが満足感高いと思います。特にこれまでiPadを使っていなかったならなおさらです。
11インチと12.9インチ、どちらを買うか迷ったら、画を描くならApple Pencilと12.9インチiPad Pro、絵は描かないけど、キーボードカタカタするならSmart Keyboard Folioと11インチって感じでしょうか。
ということで、これを書き上げる前に自腹でiPad Proを買ってしまいました。
ちなみに選んだのは、11インチ。やっぱり12.9インチはちと大きすぎました。
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